たかだ脳神経外科・内科クリニック

茨城県笠間市赤坂に開院。たかだ脳神経外科・内科クリニックのスタッフブログです。

頭痛

 秋も深まり朝晩の気温も下がり、院長には過ごしやすい季節になってきました。コロナの感染状況は大分落ち着いていますが油断は禁物。インフルエンザを含め感染対策はしっかり継続したいと思います。

 

 さて当院には頭痛の患者さんが多く来られます。頭痛と言っても様々で、片頭痛や緊張型頭痛をはじめとした一次性頭痛が多いですが、中にはくも膜下出血や脳腫瘍などによる二次性頭痛の可能性もあり、MRI等でしっかり検査することが大切です。MRIで異常がなくてもどのような頭痛かを見極めてそれぞれの患者さんに合ったオーダーメイドの治療が出来るようにこころがけています。

 頭痛の診療では国際頭痛分類をもとに診断し、頭痛診療ガイドラインに沿って診療を行うのがゴールデンスタンダードです。つい先月、改訂された新しいガイドラインが登場しました。

 f:id:tomochan0113:20211115234818j:image

 前回のものよりかなり分厚くなり相当の充実ぶりです…。中でも今回の注目は片頭痛の画期的な治療(予防)薬であるCGRP関連抗体薬です。徐々に明らかになってきた片頭痛のメカニズムに基づいた医薬品で非常に期待されています。海外では既に有効性、安全性が確認され、適応のある方には強く勧められています。日本でも今年の春以降発売され現在3種類が使用可能です。

 ただし使用にあたっては関連領域の専門医であるとか頭痛診療に5年以上携わっていることなど厳しい条件が求められます。また使用出来る患者さんは片頭痛と診断され適切な非薬物療法や急性期治療薬、予防薬を使用しても頭痛発作が多く日常生活に支障を来している方になります。 

 当院では既に複数名の方に使用して効果を発揮しています。頭痛でお悩みの方は是非気軽にご相談下さい。ちなみに院長も片頭痛持ちです…。