たかだ脳神経外科・内科クリニック

茨城県笠間市赤坂に開院。たかだ脳神経外科・内科クリニックのスタッフブログです。

日本頭痛学会専門医

10月になり、少しずつ過ごしやすくなってきました。(急な温度差などで体調を崩す方も多くなっています。)

さて、元々脳神経外科に受診される方の主訴の第一位は頭痛で、当院に受診される方の中でも最も多い主訴です。勤務医の頃は頭痛でも脳卒中や脳腫瘍などのいわゆる二次性頭痛でなければ大丈夫という感じでした。しかし実際は二次性頭痛が否定されてから、片頭痛や緊張型頭痛、神経痛など様々なタイプの一次性頭痛のどれに該当するか(併存もあり)をいかに的確に診断し各々の患者さんに最適な治療を行うかが非常に大事です。特に片頭痛は有病率も高く日常に支障を来たし得る重要な疾患です。一方近年、片頭痛に対する新薬も登場し発展が目覚ましい分野でもあります。

私は脳神経外科医になり24年目になりますが、頭痛診療に関しては悩むことも多々あり、一念発起して日本頭痛学会専門医の取得にむけ少しずつ準備して、8月に専門医試験を受験しました。

 

結果は…

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無事に合格しました。

 

頭痛専門医になるには、脳神経外科専門医、神経内科専門医、総合内科専門医等の資格を有する医師で一定の診療経験や研修を受け、学会発表や論文作成、経験症例のまとめなどの書類審査と筆記試験に合格する必要があります。

県内では20数名の頭痛専門医がいますが笠間市では初めてになります。

 

頭痛の症状は個々人により様々で、年齢や性別、生活環境や季節など色々な要素で変わってきますし、治療についてはまさにオーダーメイドの対応が必要です。

今後も少しでもお役に立てるよう日々精進して診療していきたいと思います。