日々診療していると手の痺れや痛み、動かしにくさを訴えて受診する方が多くいます。
手足の痺れ、動かしにくさに関しては、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、脳腫瘍などで起きることもありますが、慢性的な症状の場合には脊椎が原因となることが最も多いと言われています。
それ以外にも末梢神経障害で生じることもあるため、症状の経過や部位、程度の診察、検査が必要となります。
症例は◯歳女性(年齢は非公開の指示がはいりました)、緊張型頭痛、肩こりのある方が、3月7日より左頚部〜肩、上腕にかけての痛み(放散痛)、痺れの訴えがあり、院長に相談がありました。非常に辛そうで仕事や家事がままならないとのことです。
以前頚椎MRI検査にて頚椎椎間板ヘルニアを指摘されたことがあり、症状より頚椎椎間板ヘルニアによるものと診断しました。
頚椎椎間板ヘルニアとは頚部のところで脊髄をおさめている骨である頚椎において、各頚椎間にある椎間板という組織が壊れ、脊髄や神経根が急激に圧迫されるものです。
治療としてはまず保存的治療が選択されます。
安静、頚部カラーによる固定、マッサージなどの理学療法、筋弛緩剤や消炎鎮痛剤、ビタミンB剤、末梢神経障害性疼痛治療剤などを行います。
保存的治療を行なっても症状が軽減しない場合や、手の動きの障害が出現した場合には手術が行われます。
その女性は保存的治療により何とか症状が軽減しているとのことです。
痺れや麻痺に関しては一概に「あたまの病気」とは限りません。
きちんとした診察、検査が必要です。
脊椎疾患に関しても当院は治療を行なっています。
ぜひご相談ください。
ちなみ◯歳女性とは副院長のことでした。
お大事にしてください。