梅雨は苦手です。
日々湿気と戦っています。
そんな日々ですが子供たちは傘をさしたり水たまりで遊ぶことが楽しいようです。
診療をしているとよく患者さんから
「ボケ防止にはどうしたらいいですか?」
「認知症予防のために○○○というサプリメントを買っているんですが、本当に効果はあるのですか?」
と聞かれることがよくあります。
難しい質問です。
というのも認知症にならない術はまだわかっていません。
また認知症(アルツハイマー型)の最も重大な危険因子は加齢です。
年をとらない人はいません・・・。
「鬼滅の刃」で煉獄さんが、
「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ。
老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ。」
と名言を残してくれました。
加齢以外の危険因子の中でも対応可能な因子は
①15歳までの低教育(8%)
②中年期高血圧(2%)
③中年期肥満(1%)
④中年期難聴(9%)
⑤抑うつ(4%)
⑥糖尿病(1%)
⑦運動習慣の欠如(3%)
⑧喫煙(5%)
⑨社会への不参加(2%)
の9項目があります。(出典 Livingston G et al.; Lancet 2017)
認知症の患者さんのうち3分の1は発症にこれらの9つの因子が関与していると言われています。
つまり生活スタイルを改善することで認知症の3分の1は予防可能と言われています。
このため
【増やすべきこと】
・教育
・運動・身体活動
・社会的な交流
【減らすべきこと】
・聴覚障害
・高血圧
・肥満
・喫煙
・うつ病
・糖尿病
がポイントとなっています。
では何をするべきか?
「生活習慣病に気をつけながら食事をとり、適度な運動(1日30分以上の有酸素運動、週に3回以上)をして、家族や友人などとコミュニケーションをとりながら、脳トレをしてください」
これにつきると思います。
簡単そうで難しいことです。
長くなってしまうため、次回以降で食事の注意点やサプリメント等について掲載したいと思います。