茨城県内のCOVID-19に関して8月5日時点の状況としては
茨城県内感染確認者344人(うち死者10人)
重症者1人
中等症7人
退院・退所・陰性化確認232人
とさらに感染者、重症者 が増えてきています。
特に昼カラオケ、夜の街クラスター、都内への移動、会食が原因となる方が多々います。
感染者の発生状況及び報道発表資料など新型コロナ情報まとめ/茨城県
そんな中大阪府の吉村知事、大阪はびきの医療センターより「ポビドンヨードうがい」についての報告がありました。
概要としては
・大阪府の新型コロナウイルス軽症患者41名(宿泊所入所)を対象として1日4回ポビドンヨードによるうがいを実施。
・宿泊所入所中、毎日(起床時)唾液PCR検査を実施。
・結果、対象(うがいしていない)群と比較してポビドンヨードうがい群ではウイルス陽性頻度が低下した。
→発熱者や風邪に似た症状のある方及びその同居家族、接待を伴う飲食店従業員、医療従事者や介護従事者の方はうがい励行!
とのことでした。
会見後、薬局からはポビドンヨードうがい液が消え、製薬会社や問屋からも手に入らない状況となりました。
マスクやアルコール消毒と同じような状況に陥ってしまい、今後転売等も出てくる可能性があります。
基本的にポビドンヨードうがい(イソジンガーグル)に関しては最近あまり処方されていません(当院でも開院以来先日が初めての処方でした)。
理由としては以下の通りです。
・水うがい、ポビドンヨードうがい、対照群(うがいなし)を行なった研究で感冒発症は水うがい>ポビドンヨード、対照群で予防できる
・ポビドンヨードは優位な予防効果はない(感冒罹患後に使用した場合の有効性は否定できない)
・ポビドンヨードにより正常組織、正常細菌叢を壊す可能性がある
・診療報酬改定によりうがい薬のみの処方は禁止されている(予防目的の処方は保険適応外)
今回の会見、発表に関してはまだ研究段階であり査読や論文化もされていないため世界的にも評価はまだされていません。
ポビドンヨードに関しては処置や手術前の消毒、手洗い等の際に外科医としては慣れ親しんだものです。
殺菌効果は折り紙つきであり、コロナウイルス自体も破壊することに違和感はありません。
ただし今回はあくまで「新型コロナウイルス軽症患者に対するポビドンヨードうがい→唾液、口腔内のコロナウイルスの抑制」であり、「新型コロナウイルス感染予防や重症化抑制ではない」ことが重要です(今後研究されていくでしょうが、現時点では効果は明らかになっていません)。
また水うがいと比較したものではないのでどこまで効果があるかわかりません。
ドラックストアや調剤薬局、製薬会社、問屋さんからポビドンヨードうがいが消えた今、
これまで通り手洗い、水でのうがい、アルコール消毒、マスク等で予防していくことが最優先だと思っています。
もうすぐお盆の時期です。
夏休みに親族で集まり宴会したり、8月末の鉾田の夏祭り(メインは宴会)を楽しみにしていた院長としては寂しい限りですが、まずは命が最優先!!
我が家には長男が筑西の田んぼや木々から採ってきた生き物がたくさんいます。
ドジョウ、メダカ、カブトムシ、クワガタ、ザリガニなどなど・・・。
皆生命力が強く、特にザリガニは1年以上前に我が家に来ましたが脱皮を繰り返して大きくなっています(4匹います)。
ドジョウは10匹ぐらいいて、毎日優雅に泳いでいます(食用にしようとしたところ長男が拒否・・・)。
長男は気が向いた時に餌をあげますが、結局は院長が毎日世話をしています・・・。
皆頑張って生きているところを見ると癒されます。