こんにちは。
日に日に寒さが身にしみる時期になってきました。
冬場は冷たい空気に触れることで交感神経が刺激され血圧が上がる傾向にあります。
すると高血圧が原因で発症する脳出血、くも膜下出血の発症率が増えます。
是非暖かくしてお過ごし下さい。
先週、副院長は第38回日本認知症学会学術集会に参加してきました。
認知症に関しては現在様々な研究が行われており、世界中、もちろん日本でも、予防や治療に力を入れていますが、特効薬は未だに開発はされていません。
しかし、認知症や軽度認知障害MCIの方は早期に治療介入することで、認知機能の改善(一時的のことがほとんどですが)や認知症の進行の緩徐化が見込まれます。
予防としても、生活習慣病をきちんと治療することで軽度認知障害の方が5年後に認知症になることを40%減少させることができたとのデータもあります。
また、すでに中等度以上の進行した認知症の方では、
日常生活でいかに自分で出来ることをして過ごすか、
介護者の負担をいかに減らすか、が大切になります。
「Person-centered」な治療やケア、関わりが重要です。
今後も高齢化がすすみ、認知症の方も増えてくる見込みです。
本人、家族、介護者がそれぞれよりよい生活をすごせるように対策をとらなくてはなりません。
当クリニックでも今後物忘れ外来も新設したいと思っています。
地域の皆さんの少しでも役に立てるように精進していきたいと思います。